母の叫び声が聞こえた。空襲だった。庭木の枝が飛び散り、柱や壁に爆弾の破片が突き刺さった。火の粉の中で父はかやぶき屋根に上って、母が下から投げ上げる濡れた衣類で類焼を防いだ【証言 語り継ぐ戦争】 都道府県 2024.10.07 Published by 南日本新聞 ■田頭 壽雄さん(87)鹿児島市喜入前之浜町 二・二六事件が起きた1936(昭和11)年、軍国主義が… もっと読む